
企業のホームページは、ビジネスの顔として非常に重要な役割を果たします。しかし、日常的な運用においては、更新やセキュリティ対策が疎かになりがちです。特に中小企業の経営者は、専門知識がないままサイト運営を続けているケースも多く、これが後々大きな問題を引き起こすことがあります。
これらのリスクをあまり意識していない方は、まずはこちらの記事をご覧いただくと良いでしょう。アクセス数が少ないサイトであっても、不正アクセスのリスクが存在することをご理解いただけるはずです。
アクセス数が少ないサイトでも危険!日々狙われている不正アクセスの実態
この記事では、経営者が最低限確認すべきホームページの基本チェックリストをご紹介します。これらを定期的に確認することで、サイトの安全性やパフォーマンスを維持し、ビジネスの信頼性を高めることができます。
セキュリティ対策は万全か?
SSL証明書の導入
まず最初に確認すべきは、サイトがSSL化されているかどうかです。URLが「https://」で始まっていれば、通信内容が暗号化されている証拠です。SSL化されていないサイトは、ユーザーから信頼されず、検索エンジンからも評価が下がる可能性があります。
インターネット黎明期のころには高額だったSSL化ですが、昨今ではレンタルサーバーのサービスとして無料で設定できるものも多く存在しています。もし、対策していない状態であれば、ぜひご使用のレンタルサーバーにそうしたオプションが無いか調べてみてください。
不正アクセス対策
次に、不正アクセスやハッキング対策です。WordPressなどのCMSを使用している場合、プラグインやテーマの定期的なアップデートは必須です。また、管理画面へのアクセス制限や二段階認証の導入も検討しましょう。不正アクセスによる改ざんや個人情報漏洩は企業イメージに大きなダメージを与えます。
サイトの表示速度は適切か?
ページ読み込み速度
ホームページの表示速度はユーザー体験に直結します。表示速度が遅いとユーザーは離脱しやすくなり、結果としてコンバージョン率(CVR)が低下します。Google Chromeの「Lighthouse」や簡単に速度計測ができる「PageSpeed Insights」などのツールを使って定期的に速度をチェックし、大きな画像ファイルや不要なスクリプトを削除するなどして最適化を図りましょう。
日々の運用で対策が不十分なサイトでは、多くの改善点が見つかることが予想されます。可能な箇所は社内で対応し、専門的な作業やリソース不足が懸念される場合には、外注を活用することも選択肢に入れるべきです。
モバイル対応
現在、多くのユーザーがスマートフォンからアクセスしています。モバイルフレンドリーなデザインになっているかどうかも重要な確認ポイントです。Googleではモバイル対応していないサイトを検索順位で不利に扱うため、この対応はSEOにも影響します。
「当社のサイトはBtoB向けなのでパソコンだけで十分」と考える方もいらっしゃいますが、一度Google Analyticsなどのアクセス分析ツールを活用して、スマートフォンからのアクセス割合を確認してみてください。少し前までは確かにBtoBサイトはほぼパソコンからのアクセスでしたが、最近ではそうしたサイトでもスマートフォンからのアクセスが増加しているケースが多く見られます。