企業のホームページ運営において、セキュリティ対策は最も重要な課題の一つです。情報漏洩や不正アクセスが発生すると、損害賠償や罰金、社会的信用の失墜など、取り返しのつかないダメージを受ける可能性があります。特に中小企業では、セキュリティ対策が不十分なまま運営されているケースが多く、リスクが高い状況にあります。
日本では、個人情報保護法に基づき、情報漏洩が発覚した場合には罰則が科される可能性があります。2022年4月の法改正以降、法人に対する罰金は最大 1億円 まで引き上げられました。また、顧客や取引先から損害賠償請求を受ける場合もあり、その額は漏洩した情報の内容や規模によって異なります。例えば、日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)の調査では、軽微なマルウェア感染でも約600万円、ECサイトでのクレジットカード情報漏洩では約9400万円の損害額が報告されています。
この罰金に関する法律は、大規模な企業を対象としたものではなく広く中小企業も含めた枠組みになっているので他人事ではない現実があります。
実際に起きている不正アクセスの現状
弊社で国内のレンタルサーバーを利用して可能な範囲でセキュリティを堅牢にしたテスト用にサイトを立ち上げて2024年6月から、2024年11月現在で月間平均で150人弱のアクセスがあるサイトがあります。
弊社では、国内のレンタルサーバーを利用してセキュリティを可能な限り堅牢にしたテスト用サイトを立ち上げ、2024年6月から運営しています。このサイトは月間平均で150人弱のアクセスがあり、週に1~2回SNSで宣伝する以外の活動は行っていません。営業力を期待していないコーポレートサイトとしては一般的な数値といえます。しかし、このような少ないアクセス数にもかかわらず、不正アクセスの試みは日々発生しています。以下は、WordPressのセキュリティプラグイン「Wordfence」を使用して記録されたデータです。
これらのデータから分かるように、このサイトでは多重のセキュリティ対策を施しているにもかかわらず、多くの不正アクセスが試みられています。不正アクセスを防ぐ仕組みがなければ、これらの攻撃が成功していた可能性も考えられます。
「アクセスが少ないから安全」は幻想
「うちはほとんどアクセスがないから、不正アクセスなんて関係ない」という声をよく耳にします。しかし、このデータが示す通り、アクセス数が少ないサイトであっても、不正アクセスや攻撃は日常的に行われています。不正アクセスを試みる攻撃者は、自動化されたツールを使って無差別に攻撃対象を探しているため、どんな規模のサイトでも狙われる可能性があります。こうした現実を踏まえると、「自社サイトは大丈夫だろう」という油断は非常に危険です。むしろ、小規模なサイトほどセキュリティ対策が十分でないケースが多いため、攻撃者にとって格好のターゲットとなり得ます。
次にすべきこと:具体的なセキュリティ対策
このような現状を踏まえた上で、自社サイトを守るためには何をすべきでしょうか?以下の記事では、SSL証明書の導入や不正アクセス防止策など、具体的なセキュリティ対策について詳しく解説します。また、中小企業でも実践できる手軽な方法から、高度な技術支援まで幅広く紹介しますので、自社サイト運営に役立ててください。次回は、「サイト表示速度」や「コンテンツ更新」の重要性についても触れながら、安全かつ効果的なホームページ運営方法をご案内します。
NESTならセキュリティも安心
アクセス数が少ないサイトでも日々不正アクセスのリスクにさらされている現実を踏まえると、適切なセキュリティ対策を講じることは必須です。しかし、限られたリソースや専門知識の不足から、十分な対策を取るのが難しいと感じる中小企業も多いのではないでしょうか。NESTでは、こうした課題を解決するために、強固なセキュリティ体制を備えた運用サービスをご提供しています。具体的には以下のような特徴があります:
- Cloudflareによる不正アクセス防止:CDNとWAF(Webアプリケーションファイアウォール)を活用し、サイバー攻撃からサイトを保護。
- GCP(Google Cloud Platform)のC2サーバー利用:高性能で信頼性の高いサーバー環境を提供。
- 定期的なセキュリティチェック:専任スタッフが不正アクセスや異常な挙動を監視し、迅速に対応。
- WordPressプラグインの定期アップデート:脆弱性を防ぐために月1回のアップデートを実施。
アクセス数が少ないサイトでも日々不正アクセスのリスクにさらされている現実を踏まえると、適切なセキュリティ対策を講じることは必須です。しかし、限られたリソースや専門知識の不足から、十分な対策を取るのが難しいと感じる中小企業も多いのではないでしょうか。
NESTでは、こうした課題を解決するために、強固なセキュリティ体制を備えた運用サービスをご提供しています。具体的には以下のような特徴があります
- Cloudflareによる不正アクセス防止:CDNとWAF(Webアプリケーションファイアウォール)を活用し、サイバー攻撃からサイトを保護。
- GCP(Google Cloud Platform)のC2サーバー利用:高性能で信頼性の高いサーバー環境を提供。
- 定期的なセキュリティチェック:専任スタッフが不正アクセスや異常な挙動を監視し、迅速に対応。
- WordPressプラグインの定期アップデート:脆弱性を防ぐために月1回のアップデートを実施。
これらの対策により、中小企業でも安心してサイト運営が可能になります。「うちはアクセスが少ないから大丈夫」と油断せず、今こそセキュリティ対策を見直してみませんか?NESTなら、専門家による全面サポートで、貴社の大切なホームページを守ります。